慶応大学にはビートルズを真面目に研究するゼミがあるのを知っていますか?

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20世紀以降のミュージシャンで、大学での研究の対象として認められているのはThe Beatlesくらいじゃないでしょうか。
たった10年間の活動のなかで、音楽の常識を覆し、数々の伝説を残し、世界中の当時生まれてすらなかった世代までを虜にしたBeatles。僕もまだかじり始めたところですが、彼らの全てを研究し尽くすにはおそらく一生かけても足りないんじゃないかと感じています。

そんなBeatlesを研究の中心テーマとしたゼミが慶應義塾大学に存在するんです。
実は僕もそのひとり。

ちょっと変わった、でもとっても面白いこのゼミが、どんな活動をしているのかをご紹介。

前期:Beatlesの最初から最後までを広く深く

春学期にはBeatlesの伝記のような本を読み込んで、
生い立ち→デビューまで→60年代前半のLIVE期→後半のLIVEやらなくなった期→解散→ソロ期
をしっかりと学びます。

これまで詳しくBeatlesのバイオグラフィーを調べたことがないという生徒は、
クオリーメンや、ピート・ベスト、スチュアート・サトクリフ、キャバーン、ブライアン・エプスタイン、マハリシ・マヘーシュ・ヨーギーといった重要単語(きっとテストがあったら穴埋めに出ますね)をここで初めて知ることになります。

メンバーそれぞれの性格や、ジョンとポールが共に少年期に母を亡くした経験、当時のイギリスの時代背景なんかが、楽曲制作にどう影響していったのかなーなどと考えるのは楽しいですよ。

2010年度はハンターデイビス著の
『ビートルズ』
 

2011年度は
『ビートルズ世界証言集』

『THE BEATLESアンソロジー』

を、テキストに使いました。

この『アンソロジー』が非常に大きくて重い本で大変でした。大きめのノートパソコンな感じです。iPadがあってよかった。

後期:楽曲をマニアックに分析

後期は本当に楽しい時間です。
1人が1曲、Beatlesの全楽曲の中から好きなものを選び、考察しレジュメをつけて発表します。

端から見ればヲタトークかもしれませんが、極々真面目に、難解なBeatlesの楽曲に向き合います。 

ある人は”Hello Goodbye”を小津安二郎と関連付けて論じるし、

ある日には”All you need is love”が「愛があれば全て大丈夫」「愛で世界は平和になるよ」なんてメッセージソングなんかじゃない、という話で盛り上がります。

ちなみに僕はかっこ良さに定評のある”Hey Bulldog”のイントロについて書いてみました。

論文:ある人はサージェント・ペパーズ、ある人はブライアン・エプスタイン

そして、年度末には論文です。Beatlesに関連したテーマなら何でもOK。
僕にとってはこれが卒論です。

「Beatlesをテーマに」といっても切り口は本当に様々。みんなの趣味趣向はバラバラです。

世界初のコンセプトアルバムとも言われる “Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band”をイチから調べなおしてみる人もいれば、イギリスの階級制度に関心がある人や、楽曲を音楽ジャンルによって分けて詳細に分析してみる人も。

ちなみに僕は、「Beatlesがなぜあれだけ世界中で熱狂的な人気を集めたのか」に興味があるので、
下に紹介する本あたりを参考にしつつ『Beatles成功のプロモーション面での理由』を書いてみようと思っています。

ビートルズをつくった男 ブライアン・エプスタイン

ビートルズ売り出し中!―PRマンが見た4人の素顔

ビートルズが愛した女―アストリット・Kの存在

これら以外にも…

去年は杉真理さんをお招きして、講演を行って頂きました。
慶応大学のOBで、プロのミュージシャン。大のビートルズ好きとしても知られている有名な方。
お越しくださって、本当に本当にありがとうございました。 

ゼミ後にはBeatlesをひたすら歌うカラオケに行ったりしています。
軽音に入っているメンバーもいるので、みんな上手くて…
いつか全曲歌い尽くし耐久カラオケに挑戦してみたいものです(笑)

今日がジョン・レノンの命日ということで
大好きなビートルズについて書いてみました。

卒業アルバム用にPlease Please MeやAbbey Roadのジャケット風の写真を撮ってみちゃうような仲良しで、
ちょっと変わった経験のできるこの研究会。

おそらく、学部は問わずに参加できるので、
Beatlesが好きな、Beatlesになりたい、Beatlesを聴いたらロックンロールが鳴り止まない、
そんな慶応大学の2~3年生は来年ぜひ入ってみてくださいね。

蛇足

『僕はビートルズ』が最近ますます面白いです。
”現代の日本で活動していたBeatlesのコピーバンドが、1961年にタイムスリップ。本物のBeatlesよりも先にBeatlesの曲を発表してしまい…” という「あらすじ聞くだけで絶対面白いじゃん!」的なモーニングで連載中の漫画。
「キレイに4巻で完結するのかなー」っと思っていたら先日7巻が発売され、まだまだ続くみたい。Beatlesを知れば知るほど楽しく読める。おすすめです。

とりあえず一巻を買ってみるとイイよ!

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