btraxのブランドンさんに聞いた「海外でWebサービスを成功させるために必要なこと」

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サンフランシスコでグローバル市場向けWebコンサルティング・制作会社を経営しているBrandon K. Hill (ブランドン 片山 ヒル)さんにお会いし、「どうやったら日本で作ったWebサービスを世界展開できるんですか!?」と聞きまくってきました。

これまでに多くの企業のグローバル展開やローカライズを行ってきたbtraxのCEOであるブランドンさんに、私めがお時間を頂戴してこんなに聞いちゃっていいのか?と恐縮でしたが、お許しをいただいたのでちゃっかりシェアさせていただきます。アプリ・サービス開発中、自社サービスを海外に広めたいあなた、必見です。

ブランドンさんについて

ブランドンさん(HPより拝借)

ブランドンさんは、北海道生まれ北海道育ちなアメリカと日本のハーフの方。サンフランシスコの大学を卒業し、すぐにWeb制作会社を立ち上げられ、今年で7年。海外サービスのアジアローカライズや、日本サービスのグローバル化をサポートしてきていらっしゃいます。

6月に行われ話題を集めまくったSFNewTech Japan Nightを主催され、現地で日本発のサービスを多くの方に届ける機会を作っている、
まさに「日本からシリコンバレーへサービスを持って行くならこの人へ聞け!」な方です。

いただいたアドバイスをQ&Aスタイルでシェアします。

UI / UX について

Q. 日本語で始めたサービスを英語に訳すときに、気をつけることは?

A. 可能な限りシンプルにすること。
ボタンの名前や説明など、ギリギリまで短く単純な英語にしないと、なかなか受け入れてもらえないそうです。

Q. 翻訳以外に大事なことは?

A. ユーザーが目的にたどり着くまでのStepを極限まで短くすること。
日本のサービスは全体的にステップの削りが甘いそう。こちらで成功するサービスやアプリを作っている人たちは、ひとつでもユーザーがコアとなる経験をするためのステップやそのサイクルを短く出来ないか、ひたすらに考えているそうです。

マーケティングについて

Q. 海外でサービスをプロモートするときに、最初にするべきことは?

A. 考えを根本からシフトして、大きく動かなければいけない。
小さな規模で完結するサービスじゃないのなら、「一人ひとりと会って利用をお願いする」なんて日本のスタイルは捨てなきゃいけない。例えばImproveWorld(僕らが開発中のディスカッションSNS)だったら、議員さん巡りをするんじゃなくウィジェットを作って政府や自治体の公式ページに掲示してもらうなど、いきなりマスを取りに行く必要があるそうです。使ってもらうんじゃなく、自然に使わせる。シリコンバレーのアントレプレナーたちは人に会ったりなんか一切しないらしい。

Q. ソーシャルメディアの使い方で日本国内との違いは?

A. LinkedInを上手く使うこと。
LinkedInユーザーの平均所得はFacebookよりも2万ドル程高い。サービスの内容にもよるが、学生がごちゃごちゃしているFacebookよりもLinkedInのがコアユーザーを集めるのに効果的なときがある。LinkedInのディスカッショングループを上手く使い、サービスのウィジェットを掲載してもらうなどの方法がGood.

チームについて

Q. スタートアップにベストなチーム編成は?

A. 強烈なビジョンを持った1人の魅力的なリーダーと、そのビジョンに共感する仲間たち。
「世間一般に言われているのとは違うんだけど…」と前置きをしつつ、ブランドンさんはこのスタイルを推していました。その理由は、意思決定が早いひとが従いてくるかどうかでビジョンと経営者の価値が測れる、そして自身がこの方法でここまでやってこれたから。(3つ目はちょっと笑いつつでした)
具体的なリーダー像は「大きなビジョン、UI&UXのセンスが抜群、開発スキルは無くてもよし」だそうです。

場所について

Q. San Francisco、Silicon Valleyでビジネスをする一番のメリットは?

A. 気候が良くてストレスが溜まらない。そして余計な誘惑が無い。
ブランドンさんは”Silicon Valleyへの憧れ!”と言ったものは一切無く、「過ごしたい場所で、やりたい仕事をしてきた」そうです。
San Franciscoは適度に涼しく、雨が降らず、海が近い。暑かったり、雨が多いと、それだけで余計なストレスになってしまう。そして、天気が良くて海が近いと、お金を使わなくても楽しめちゃうので、無理に資金を集めようとしたり余計な労力を使わなくて済む。さらには、東京と違って少し田舎のSan Franciscoには夜遊びする場所や飲み屋が少ない。誘惑が無いので、仕事に集中(それも快適に!)できる。それが一番のアドバンテージだそうです。いいなぁ。

Q. こちらでオススメのCo-Working施設は?

A. HUBというSocial Entrepreneur向けの施設。
San Francisco中心部でアクセスも良い。月額$25からのメンバーシップ制で、入居者同士のコラボレーションも推奨されている。そしてメンバーになれば世界各国にあるHUB(Tokyoにも出来るかも!?)も、現地に行ったときに使えるんだそうです。
Co-Working Spaceに関してはbtraxさんのこちらの記事が詳しいです。最近San Franciscoで話題のCo-working Spaceまとめ

登記について

Q. サービスを広めるためにアメリカで法人登記する必要はあるの?

A. 関係ない。日本で設立した会社で問題なし。
ただ、アメリカで投資を受ける気だったり、銀行口座を持たなければいけない場合などは必要になる。海外で資金調達をするか否かで考えればいいそうです。

資金調達について

Q. btraxさんのイベントなどで、資金調達へのチャンスはある?

A. SFNewTech Japan Nightには予選から多くのゲストが来るし、実際に決勝に来れば会場に投資家らが見に来ている。また、現地投資家と日本のベンチャー企業とのマッチングも出来る範囲で行っている。

ちょうどタイミング良く、第3回Japan Nightの情報が発表されていました。
年2回の開催。今年は10/8に東京で最終予選が行われるようです。審査員もパネラーも豪華な顔ぶれ。どんなサービスが登場し、世界に出ていくのでしょうか。要チェックですね。
最終予選の観戦はこちらから
なんと今回は、TechWave主催の新プロジェクト「TechWave VANGUARD」のキックオフイベントも兼ねているそう。こちらも気になります。

※ちなみにこの最終予選には僕の友達が出場するとのウワサが…!! 嫉妬しちゃいます。

おまけ

最後に、ブランドンさんと一緒に写真を撮ってきました!
with Brandon

バッチリ、ImproveWorldのTシャツ着ています。
ちなみにこの写真、尊敬する木下さんの記事と図らずも似た構図に(笑)

貴重な機会を、本当にありがとうございました!

btrax
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