初めてのハッカソン運営でもなんとか成功させるための手順と大事なポイント

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hackNY Spring 2011 Student Hackathon
Creative Commons License photo credit: hackNY

アプリブームの勢いで、ハッカソンイベントが増えてきています。

僕も先月の終わりにハッカソンを開催しました。
初めての経験でしたが、かなりの盛り上がりを見せ、参加者やご協力いただいた方々にもなんとか満足していただけたようです。

その時の手順と、大事だと感じたポイントをご紹介します。

ハッカソンとは

ハッカソン(Hackathon)とは、Hack(ハック)とMarathon(マラソン)をかけた言葉です。
マラソンのように開発を行う、プログラミングの耐久レースのようなものです。

会場に集まったプログラマーたちがチームを組み、制限時間(24時間とか朝までとか)の中で新しいサービスやアプリを作り上げ、その出来を競う。というのが基本のパターンです。

その名の通り、かなりストイックなスポーツに近い雰囲気があります。
意外と、時間をかけて調査し検討し準備して作るよりも面白いモノが出来上がったりして、面白いですよ!
プログラミングをする人じゃなくても、一度覗きに行ってみるのをオススメします。

手順

1.テーマ決め

ハッカソンイベントのコアになるのは、テーマです。まずはここから考えないと面白いものは出来ません。

よくあるハッカソンのテーマは2つのパターンに分けられます。

  1. アプリのジャンルや活用シーンを指定するモノ
  2. 開発言語や条件を指定するモノ

ジャンルや活用シーンのテーマとは、例えば
「友達と一緒に楽しむカメラアプリを作ろう」「バレンタインデーにピッタリなアプリを作ろう」「ちょっとエッチで笑えるアプリを作ろう」など、作る目的が決まっているものがあります。

言語や条件を指定するテーマの例としては
「enchant.jsを使う」「Windows Azureを活用する」「FacebookのAPIを使う」など、作る手段が決まっているものがあります。
普段から開発者向けのリソースを提供している側の企業が、自社商品の広報も兼ねて行うカタチも多いですね。

テーマは広すぎても、狭すぎてもいけません。(縛りすぎるよりは少しゆるい方が面白いものは出てきやすいと思います)
大事なのは、出来上がる全てのアプリが自社(あるいはスポンサー)にメリットがあるものである必要は無いって考えることです。

2.日程、時間帯、会場

日時と場所を決めましょう。2日間使うことが多いので、週末になることが多いと思います。

オススメの時間帯は
金曜日か土曜日の23時スタート → 次の日の夕方まで
です。

23時にしておけば、だいたいの人はその日の用事を済ませ、腹ごしらえもしてから来ることができます。
参加者たちのエンジンもかかりやい時刻なので、夕飯の調達等でいきなり中断してしまわないように気をつけましょう。

イベントのクロージング、つまり審査や表彰の時刻は2日目の夕方にしましょう。
ゲスト(専門家やプレス)も呼び集めやすいですし、集中力もその頃が限界です。
何よりその後に楽しい楽しい打ち上げも待っています

会場は、上記のような条件で利用できる、オフィスやコワーキングスペース、シェアハウスなどから探すといいと思います。
今回のイベントでは、Yokobayashi家を貸していただきました。本当にありがとうございます!

Yokobayashi

会場のチェックポイントは、

  • Wi-fiは飛んでいるのか、参加者全員が接続しても大丈夫なのか
  • 電源は足りるのか
  • 机や椅子は人数分あるのか
  • どのくらい騒いで平気なのか (深夜やプレゼン時に参加者はハイになってしまいがちです)

などなど。

当たり前ですが、ネット&電源は必須です。

不安な場合は各参加者になるべくポケットルーター等を持参してもらうなどの対策をとりましょう。

3.形式、審査方法、プログラム決め

  • 個人戦なのか、チーム戦なのか。
  • 審査基準・方法はどうするのか。
  • どのようなプログラムで進めるのか(後述します)。

くらいまでを最低限決めたら、とりあえず開催情報を発表しておきましょう。
詳細は次のステップと並行しながら詰めていきます。

4.参加者集め、スポンサー探し、広報

知り合いのプログラマーに声をかける。IT系のメディアに情報を掲載してもらう。ATNDなどのイベントツールを使う。
などして、参加してくれるプログラマーを集めます。

大事なのは、参加登録フォーム等を用意し、
使える言語、作ったことあるもの(iPhoneアプリ、PC向けサービス、、、)、どんなものを作ってみたいか、などをこの段階で聞いておくことです。
これを怠ると、当日集まってみたけれど・チームが組めない ・作るものが被りすぎ ・アイディアが浮かばない の様に残念なことになってしまうかもです。

スポンサー探しや広報については割愛します。
注目が集まればそれだけ参加者のやる気も出てくるので、頑張りましょう。

当日の流れ

オープニング

オープニングはこのようなプログラムで進めると良いと思います。

・キーノートスピーチ
テーマに関連した最新情報やキーポイントを短めのプレゼンにまとめて、参加者全員に伝えましょう。
これから作るもののヒントになるかもしれません。

・参加者の自己紹介
参加者同士はライバルでは無く、共にマラソンを走りぬく仲間といった感じです。
意気込み、普段作ってるものなども語ってもらい、アイスブレイクを目指しましょう。

・アイディアソン
いきなりチームに分けて、「はい作って」と言われても手は動きません。
まずはアイディアを広げ、そして絞りこんでいきます。

参加者が比較的少なければ全員でブレインストーミングを、多ければ8~10人ずつくらいのグループに分けて話し合ってもらいましょう。
まだ参加者たちは打ち解けていません。主催側が積極的にファシリテーターを勤めて、ワイワイやりましょう。
時間が時間だけに、くっだらないアイディアもたくさん出てくると思います。笑

・チーム分け
アイディアソンをある程度の時間で切り上げ、チーム分けに移ります。
1チームは多くても3人まで。作りたいアプリが同じ人同士を組み合わせてチームにしていきます。

他の人と違うものを作りたいって意見は尊重しましょう。
基本的にチーム戦だけど、個人で作りたいならそれでもアリ。というシステムがやりやすいと思います。

ハック、ハック、ハック

開発時間が始まったら注意点はひとつだけ、
書いている人のジャマをしないこと

みんな手を止めずに書き続けます。
プログラマー大好き、レッドブルが大活躍するでしょう。

3時くらいになってくると呻き声があがったりしますが、聞こえないふりでやり切ります。

可能なら、技術面のアドバイザーになってくれる人を呼んでおき、
行き詰まった時に相談できるようにしておきましょう。

クロージング

開発締め切り時間を迎えたら発表・審査の時間に移ります。

・各チームの発表
時間内に作り上げたアプリを発表してもらいます。

大事なのはプレゼンの質に重きを置かないこと。
これは予めアナウンスしておきましょう。
プレゼンを重視してしまうと、せっかくの開発時間がスライドを作る時間に取られてしまうからです。
開発時間ギリギリまで使ってもらいましょう。

・プレイタイム
プレゼンを軽めにする代わりに、実際に作り上げたデモをみんなで触ってみる時間を設けましょう。
20分間くらいを目安に、参加者・審査員・ゲストの皆さんに自由に移動しデモに触れてもらいます。

・審査、投票
ここの方法はそれぞれ決めていただければ大丈夫です。
今回のハッカソンでは、参加者&ゲストの皆さんに1人1票の投票をしてもらいました(参加者は自分の作ったアプリ以外から選択)。

・表彰
審査の結果を発表し、表彰を行います。
それはもう派手に、盛り上げていきましょう。
長時間の開発のせいで、参加者のテンションもおかしくなっています。ノリノリでやるのがポイントです。

・打ち上げへ
講評などを終えたら、打ち上げへなだれ込みます。
この時のビールは最高ですが、みんな寝ていないのですぐ酔っ払ってしまいます。最後まで気をつけましょう。

Metallica at Rock Werchter 2009 ♫♪
Creative Commons License photo credit: crsan – christianholmer.com

面白いテーマが思い付いたらぜひハッカソンを企画してみてください。
見ているだけでも楽しいですし、一晩でいくつものアプリが出来上がるのでチャンスも増えるかもしれませんよ!

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