六本木アートカレッジ2012まとめ #rac2012

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2012年10月8日(祝)、アカデミーヒルズで開催された「六本木アートカレッジ」に行ってきました。

すべてではありませんが、5つの講座に参加したメモが残っているのでシェアします。

オープニングトーク『大宮エリー的「言葉の力」』

大宮エリーさん(作家 / 脚本家 / 映画監督 / 演出家 / CMディレクター / CMプランナー)と、生駒芳子さん(ファッション・ジャーナリスト/アート・プロデューサー)

大宮エリーさんと、モデレーターの生駒芳子さんによるオープニングトークでイベントがスタートしました。

PARCOで「思いを伝えるということ展」を開催。Twitterで要望を見て地方でも実施。モンブランで、パトロンの表彰イベント。そこで展示&ライブペインティング。ベネッセの福武さんとの関わり。

感覚を視覚化する作品。心の箱を後ろから覗く。

「私はアートは門外漢」

映画や本を見ると同じストーリーしか捉えられない→アートはそれぞれが違って捉えられるところが良い

読後感としてハッピーになれるものを作ってチャージしたい

エアーズロックに登ったら色々すっとんだ。
直島にあるネオン作品が、エアーズロックと同じ感覚になった

作品 言葉のプレパラート
選ぶこと、ピントを合わせること。陳腐な言葉が素晴らしいものにみえる。「好き」とか「そのままでいい」とか

思いを伝えることって書いてあるけど、伝えないほうがいいこともあるよね

言葉は怖いこともあるけど、奇跡を起こす時もあるので、言葉の力を信じたい

一番好きな言葉は仁義
仁は愛。義は義理とかね。

書籍が二つ。思いを伝えるということ展→谷川俊太郎との対談も収録。

Q&A

企画が詰まった時は?
悩んだら取材をする。考えてることを人に聞いてもらう。浮かばないときは寝る。

子供に伝えたいことは?
→国は守ってくれないのかもしれない感覚が今の時代にある。どう生きるのが楽しいのか、幸せって何か、ってちゃんと話をした方がいいと思ってる。もっと別の世界があるってのは伝えたい。

—大宮エリーさんといえば、2005年に制作したこちらの意見広告『青少年の自殺「屋上の少女編」』が有名ですね。トークの中でも言及されてました。

無重力空間では何が起こるの?
~芸術表現が魅せる「宇宙」の新たな可能性~

JAXA 小林さん

米林雄一さん(東京藝術大学名誉教授)、逢坂卓郎さん(筑波大学教授)、河口洋一郎さん(東京大学大学院教授)

文化人文社会科学パイロットミッション

米林雄一さん

宇宙モデリング
全員が配られた粘土を触りながら聴講

重力がないため、紙ねんどで作ってるその場から固まってるように操作できる


宇宙飛行士Gregg Chamitoffによる実験

逢坂卓郎さん

水と光による宇宙芸術実験

ボイジャー1号 1990年 太陽圏の限界から地球を振り返って撮影

土井宇宙飛行士のドローイング実験

地球外からの視点なしに新たな改革や発見、モラルは生まれない

無重力空間での球体の水に墨流し→木製の雲や星の誕生のようなパターンが生まれた

spiral Top

—これ、動画が感動的だったのですが、Youtubeでは見つかりませんでした。非対称に重りを付けた構造物を無重力空間で回転させると、地上では考えられない動きをします。うちゅうのほうそくがみだれる!

川口洋一郎さん

宇宙で抹茶をたてる
古川宇宙飛行士による実験。茶筅を止めるとすぐ回転も止まる?

泳ぐ、翔ぶ、歩くは宇宙だとどう進化するのか

宇宙で実験→地上でシミュレーションして、再現できるようにする

アフタヌーントーク 現代を写す表現 “写真力”とは何か

篠山紀信(写真家)さん、松井冬子(アーティスト)さん、生駒芳子さん

(篠山さん)美術館は作品の死体置き場だと思っていた。
オペラシティは天井が高くて箱が4つ。写真力vs空間力のバトルを見てみたかった。

大原麗子さんの写真を見て、拝みたくなった
普通の写真の展覧会では全く感じたことない経験

写真力は撮り手が積極的にしかけていって、被写体の力を引き出す
女性なら褒めそやす

「嘘の嘘は本当」
化粧という嘘の上にさらに写真で嘘を重ねることで、その人のリアリティを引き出せる
これが長生きするコツ

デジタル時代ってどう?
常にその時代のカメラで撮ればいいと思ってる。デジタルもいいよね

2つのカメラ
Canon使ってます
あとは8×10のアナログカメラ。ピント調整が裏で出来て、時間がかかる。

展覧会の最後の被災者の写真は、震災50日後。8×10で撮った

(松井さん)人に伝えるのはテクニックが必要。
幽霊を描いたのは、集団妄想てきなものへの興味。マッス、量感。

九相図を見に行った。お坊さんの女性への執着をとるためのもの

(篠)心霊写真とかUFOは全部嘘だからね!
強迫観念があるひとだけ見る力があるんだよ

一番元気になるものは?→〆切
(松井さんも集中力がUPするらしい)

会田誠の展覧会がオススメ!超絶技巧だよ

いい写真を撮るには?
ハッと感じたらグッと寄ってバシバシ撮るってCMでは言ってた
いい料理、いい女、いい時間、いいものと生きるようにする。→ハッと感じらるようになる

うまくいかない時は?
(篠)やめちゃう
(松)行く日は行く。ダメな日は力技

次のチャレンジは?
(篠)自分で撮りたいって言って撮ってるわけじゃない
時代が生み出すものに向かって撮るだけ。次に何を撮るかは時代に聞いてくれ。
「写真家なんてキャンパスに描く画家より芸術のレベル低いんだから」
(松)男性にチャレンジしたい。これまではシンパシーを感じないから書いてこなかった。

現代美術家は発注なく制作する最後の人種?
発注はされてないけど、見る人のことは考えてるよ

この時代をどう思う?
(篠)70-80年代はイケイケどんどんだった。でも、いま戻りたいわけじゃない。大変なこともあった。
いい時代ってのは無い。今の時代と果敢に生きていこう

作風ができたのは?
(松)東京芸術大学の卒業制作のとき。全力ですし

撮りたかったのは?
(篠)オリンピックで決勝戦に向かう女子柔道選手の表情

—この2日前に行った、オペラシティでの展覧会がとても良かったので、ベストタイミングでした。多くの有名人の写真が並び、圧倒される展覧会です。
篠山紀信展 写真力|東京オペラシティアートギャラリー

別れた恋人へのラブレターの書き方
~恋愛感情を言葉に変える時~

菅原敏さん(詩人)

(第一印象)めっちゃキザな方出てきたー!
いちばん笑いに溢れてる講座でした。

愛の告白ではないラブレターの書き方

「菅原くんって、ピーターラビットの香りがするよね」

ラッキーセブン
7cmのヒールが女の足を一番美しく見せる

マリー・ローランサン
LE CALMANT(鎮静剤)

—面白すぎてメモを取りきれなかったので、こちらの動画を御覧ください

詩集『裸でベランダ/ウサギと女たち』が絶賛販売中
※J-WAVEPAGE by PAGE AWARD 2011「今年最もキザな書籍」第1位受賞。

エンディングトーク『横尾忠則の「感性の宇宙」』

横尾忠則(美術家)さん、生駒芳子さん

感性の宇宙。直感力。

直感なんてない
ひらめきは確かにあるんだけど、降ってきたものなのか考えてでてきたものなのか、それは区別できない
あらゆるところに散らばっているソレを、何かの拍子に拾っているだけ

ひらめいたものを受け入れるべきかどうか。
そこに理性を介在させて。理性とひらめきを交渉、取引をさせる。裏付けが必要

第一波が必ずしも正しいとは限らない。第二波、第三波とまた取引させる。
理性だけでもひらめきだけでも面白くない

夢日記
必ず夢を見たらメモをする
表層と深層心理を合わせる

シンクロニシティってのは勝手に起こるから楽でいい

自然界のことは受け身になって受動的で、創造できる
むしろ信頼できる。宇宙の摂理に沿っているんだから、それを利用すればよい

幼い頃から老人だった
十代のころに、人格が形成される。そこに大切なものはあった。
それをあとは吐き出していけばいいんじゃないか

嫌いなこととか、エグいこととか、ぐろいものとかを、創作を通して吐き出していける

言葉を発することはカルマになる
カルマを背負って行くのは重いことであり、その荷物を創作によって下ろしている
なるべく軽く生きていきたい

出していかなきゃいけないのにチャージしてどうすんの?
何もしないことがチャージ

現代人ってのは何かしてなきゃって強迫観念に追われて、余計に詰め込んでる
孤独を愛さなきゃいけない。そうゆう場所が必要。出来るだけ考えることから離れる

携帯は私には必要ないけど、相手には持っていて欲しい

昔、宇宙と交信を…
もう今は全く興味ない。あなたはすぐに過去の話に繋ごうとするのね
私たちは今しかいないんだから、今のことだけ考えればいい

横尾忠則現代美術館

何かしたいことは?
ない。考えるのは学芸員の仕事

企画展も年4回やる。11月に初回をやるよ
学芸員の仕事を見せてもらうってスタンス

瀬戸内トリエンナーレ
直島の次、豊島でやる

来年秋くらいにオープンできそう
廃墟みたいな日本家屋をリニューアルして使う

タワーも作る
男性原理と女性原理が合体したようなイメージ

ベネッセの福武さん
「良い生き方は良い死に方」
彼とは考え方がほとんど一致する

頭の中ではすべて出来ている
でも、考えて作ったわけではない
自然にあったもの

生と死
生の世界から死の世界を見るんじゃなく、自分を死者として浮世、物質世界、生の世界を見る
そんな視座を手に入れたい
これからの作品もそのコンセプトでいく

死は自分の中にある。アストラルボディ
魂をとらえて考える

震災以来、メメントモリな社会だけど?
肉体への執着という視点から考えると恐怖なのは分かる
でもそれは私の本体ではない

絵を描く時間というのはどのようなもの?
現実の時間ではないね。物質的な時間とは差別化されている
現実的な時間をこじ開けて、その先の時間に入り込む。肉体的快感ではなく、魂が感ずる時間。私意識がまったくない
文字的な思考はなくなる。そのために、頭の中にある言葉を消す作業というのが絵を描くことである

こうゆう風に見て欲しいというのは傲慢
限られた時間で、表現したいことをどれだけだせるか

絵に向かう気持ちは?
日々変わってます。今日描く絵と明日は変わる

次の展覧会

テーマは反復
数十年前に書いた絵をまた描き替える。未完が続く

今の時代はどう思う?
非常にヤバいんじゃないか。自分もヤバい年齢だと思う
だが、幸か不幸か、こうゆう時代には芸術が爛熟する。芸術家にとっては幸せな時代

外界と内界

反復しすぎて満腹になるかもしれない

時代はループする?
60-70年代への憧れ。これは自然。僕らの命も転生するんだし
でも、新しいものが生まれにくい時代はあるよね。これも反復だね

未来は?
これの繰り返しなんじゃないかな
人間は変わらないよ
縄文から今も人間の考え方は変わらない
ライフスタイルは移っているけどね

アートをやる以上は逆行の姿勢
時代に取り残されようとしている。新しいことをやりたい人はやればいい。僕には必要ない。取り込もうとするとかえってConfuseしちゃう

死後に自分の作品が生きることについては?
そんなとこまで責任もてない。死んだらそれでおしまい。
だから今のうちに死んだつもりで見てみる

でも15年分の展覧会考えちゃった
プレッシャー与えるつもりで遺言ってことにして学芸員に渡している

蜷川実花とのコラボは?もうすぐ出るユリイカね
生き地獄。道具もいっぱいあったし
演出も自分の思ってたことと一緒だった「一緒かぁ、つまんないな」と思った

—以上。走り書きですみませんでした。非常に刺激的なお話を聞けたので、また来年も参加してみようと思います。

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